昭和大学医学部が国語を入試科目に採用

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医学生の視点からこの話題を見ていきます。

昭和大学医学部が国語を入試科目に採用

出典:adm.showa-u.ac.jp

「国語が入試科目に採用される」というのも驚きですが、さらにびっくりしたのが国語と数学を選択科目にするということです。

つまり、数学を受験せずに国語で受験できてしまうということなんですね。

昭和大学医学部の1次試験はこれまで他の私立医学部と同じように数学・英語・理科2科目だったのが、来年度の入試からは国語・英語・理科2科目でも受験できるということになります。

どうしてそうするのか

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どうしてそうするのか医学生が推測します!

「数強」は医学部に向いていない

おそらく1番の理由はこれだと思います。

「数強」は医学部に入るまでは役に立つ能力ですが(医学部入試の数学がとても難しいため)、医学部に入ってしまうと途端に役に立たなくなります。

医学部での勉強は9割が暗記です。難しい数学の問題を解く機会など一切ありません。

高校生の頃、同級生に「数強」と言われる人たちがいませんでしたか?

その人たちは数学がずば抜けてできるのですが、社会などの暗記科目が苦手な印象はありませんでしたか?

「数強」は総じて暗記科目が苦手な傾向があります。

それなので、医学部に入って苦労するのは「数強」だとよく言われます。

自分が高校時代得意だったことができずに、苦手なことばっかり大学ではやらなきゃいけなくなるためですね。

「数強」は大学での留年率が高くなるし、国試の合格率も芳しくないものになります。

そういう背景があって、今回昭和大学医学部は数学を国語に変更できる入試制度を導入することで「数強」の割合を減らそうと考えたのではないでしょうか?

「数強」が集まりやすい山梨大学医学部

山梨大学医学部の2次試験は数学と理科2科目のごりごりの理系入試なので、「数強」が集まりやすいです。

しかし、その山梨大学医学部の留年率は芳しいものではなく、ストレートで卒業できるのは3人に2人だと言われています。

「数強」は医学部ではそんなにうまくいかないことを示していますね。

臨床で数学を使うことなどない

臨床医が数学を利用する場面はほとんどありません。

数学を利用するのはあっても研究医なのではないでしょうか?(研究医でも数学を使う人は少ないと思いますが…)

そもそも、数学は論理的思考力を測るテストだとよく言われますが、論理的思考力ってなんなのでしょうね。

数学の得意・不得意は医師としての能力に関係するのでしょうか?

多分関係しないのでしょうね。

医学部は「文系」の職業だと言われる所以ですね。

そのようなこともあって、「臨床医を育てる」と掲げている昭和大学医学部としては「数強」を求めなくなったのでしょう。

女子差別脱却のイメージ作りか

昭和大学医学部は東京医科大学医学部・順天堂大学医学部などと共に、女性差別男性有利の不正入試を行った大学として非難されました。

昭和大学医学部は昔から女性差別をする大学として有名でした。

昭和大学医学部の生物の有名鬼畜問題を見たことがある人は多いと思います。

生物選択は女性の割合が多いので、そのような鬼畜問題を出すことで女性比率を下げようとしたと言われています。

国語を入試科目に採用することでそのようなイメージを脱却、そして女性の割合を増やそうという考えがあるのではないでしょうか。

どうして医学部は男性を好むのか

女性医師は出産・結婚などで退職する割合が多いためです。

医学部はわりと勢力争いみたいなものがあるので、仲間である同じ大学出身の医師は多い方がなにかと好都合なところがあります。

昔は医師になるのがほとんど男性だったので、医師社会が男社会ということも関係していると思われます。

国語という科目の採点の不透明性

国語は自己採点もしづらいですし、採点項目が公表されなかったら国語の採点は完全にブラックボックスとなります。

小論文も不透明だと言われているので似たようなことです。

国立・私立問わずに小論文を入試科目に採用しているところは、採点が完全に公正さを保てているのか分かりません。

昭和大学医学部は国語という採点のブラックボックスをなるべくオープンにすることが求められていると言えます。

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数学の代わりに国語というのは斬新な取り組みですね。

この動きが他の医学部にも続くのか注目です。

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