医学部不正入試の影響を受けた男性が作った曲がバズっています。
Sai no Kawara
この曲Sai no Kawaraはcrystal-zさんによって作られた曲です。
映像も曲も全て自分で制作したそうです。
1週間で27万回再生されています。
賽の河原の意味は
①冥土の三途の河原。死んだ子供が父母を供養するために石を積んで塔を作るのだが、それを鬼が壊してしまう。しかし、地蔵菩薩に救われてまた石を積むのだという。
②いくら続けても何度も崩されてしまう無駄な努力の例え。
不正入試の影響を受けた自分の気持ちを歌っている曲ですね。
crystal-zさん
仲間たちとシェアハウスで共同生活しながら音楽活動をしていたcrystal-zさん。急に思い立ち32歳で音楽活動をやめて医学部を目指したそうです。
猛勉強をし学力は向上、模試ではいつもA判定が取れるようにまで成長しました。
ところが面接の壁が立ちはだかります。
東京医科大学・順天堂大学を受験しましたが、落とされてしまいました。
男性有利・現役有利の入試を実施していたので面接ではどうしても落とされてしまったそうです。
しかし、crystal-zさんはどうしても東京の大学に進学したいという理由がありました。
地方に進学したら東京で共に生活する恋人と別れて生活しなければいけなくなるからです。
東京の大学には合格できないと悟ったcrystal-zさんは悩みながら地方大学の医学部に志望を変えました。
そして3度目の挑戦で見事合格し医学生になれたそうです。
歌詞に隠された思い
Sai no Kawaraの歌詞にはcrystal-zさんの率直な意見が隠されています。
順調じゃなくていいから
天才じゃなくていいから
堂々めぐり、めぐり、繰り返し
東京
偉大なこの街
出典:Sai no Kawara /作詞・作曲:crystal-z
実際に差別を受けた大学の名前が歌詞に入っているんだ!
crystal-zさんの思いを正確には測りかねますが、順天堂大学・東京医科大学にいい印象を持っていないのでしょう。
差別を受けたらその大学にいい印象を持つことができないのは当然ですよね。
逆に地方国立大学医学部(琉球大学医学部)に差別を受けた男性の記事も当サイトは載せているので是非ご覧ください。
差別の形は違えど差別入試をしている医学部は多い
crystal-zさんは東京の医大に年齢差別をされました。
これは本当によくないことだね。
そうですね。しかし東京医科大学・順天堂大学などの大学がニュースでよく取り上げられますが、それらの大学しか年齢差別をしていなかったのでしょうか。
これまでの歴史で年齢差別を全くしていない医学部などあったのでしょうか?
面接が最近までなかった九州大学医学部などの難関大学医学部ぐらいなのではないでしょうかね。
地方国立医学部も間違いなく年齢差別をしています。琉球大学医学部は東京の医大の不正入試発覚後でさえも出身地差別をしているぐらいですからね。
出身地差別とか年齢差別よりも受験者はどうすることもできないと思いますけどね。
ちなみに防衛医科大学は年齢制限があります。21歳未満の人しか受験できません。
これは決して差別ではありません。募集要項にのっているからです。
順天堂大学・東京医科大学が差別入試と呼ばれているのは募集要項に載せずに男性有利・現役有利の入試を行ったからです。
どうして地方国立医学部の差別入試は表に出ずに私立医学部の差別入試だけが表に出たの?
個人的には受験者数の差だと思っています。私立医学部は受験者数が多いので機械的に受験者を年齢・性別で差別するしか方法がなかったのでしょう。だから発覚するのです。一方地方国立医学部は受験者数が少ないので機械的に年齢・性別で差別しなくても、個別に差別することができます。これだとばれようがありません。一人ずつ「医師として不適格だ」などという理由をつけて差別すればいいだけなので。
医学部差別入試問題がフェミニズムなどの運動に使われている
筆者は東京医科大学・順天堂大学・琉球大学在籍ではありません。
医学生としてこの差別入試に対してどう思っているか書きます。
東京医科大学・順天堂大学に差別されたcrystal-zさんや上の記事の琉球大学医学部に差別された男性がその大学を悪く言うのは別に構わないと思っています。
差別を受けた人はその大学に対して敵意のようなものを持つのは仕方がないでしょう。
だって差別を受けるというのは自分ではどうしようもできないことですから。それで自分の勉学が無駄になったら怒りも沸くでしょう。
しかしフェミニズム運動をしている人などがこの問題に乗じて東京医科大学・順天堂大学を攻撃するのは全くのお門違いだと思います。
どうしても攻撃したいなら医学部全体を攻撃しろという感じです。間違いなく言えるのは年齢・性別差別をしていた医学部はほとんどだということです。それに出身地差別を現在進行形でしている医学部もあるのです。
医学部入試を経験しないと分からないのかもしれないので仕方がないのかもしれないですけどね。
年齢差別は多浪排除と働ける年数考慮、性別差別は出産で女性は医師として働くのをやめる割合が大きいというのを考慮、出身地差別はその地域の医者の数の確保を考慮されて存在するわけです。
決して女性を蔑視するためにできた差別ではないんですね。年齢・性別・出身地差別全てに共通しているのは医師の働き手を確保するためにできた差別ということです。
フェミニズム運動をしている人が特定の大学医学部を攻撃するのをみるとその大学医学部に在籍していなくてもあまり気持ちのいいものではありません。
後感じたのが大学はイメージがとても重要だということですね。
例えば自治医科大学医学部はほぼ確実に年齢・性別差別をしていたでしょう。
医学生・医師誰もが知っていることです。だって自治医科大学に高年齢の方が入学してもその大学の設立目的に反するじゃないですか。
ですが自治医科大学を悪くいう人は誰もいないですよね。私もまったく悪いとは思いません。逆にいいイメージを持っている人がたくさんいます。
自治医科大学に年齢・性別差別をされて落とされた人だってたくさんいると思いますよ。でも自治医科大学はイメージがいいのでそういうことがたとえ表に出ても攻撃されないのでしょうね。
それに書いてて思い出したのですが医学部には女子医科大学医学部があるじゃないですか。
こう考えると東京医科大学・順天堂大学に集中して攻撃するのは意味が分からないですよね。
まあ目立ったのが攻撃されることになるのは仕方がないのかもしれないですね。
一般人で東京医科大学・順天堂大学の医学生は差別入試で簡単に合格したと言っている人がよくいますがそれも気分がいいものではないですね。
医学生だったらたとえ差別入試がおこなわれていたときに合格していた現役・男性の方でも十分に優秀だということを知っているので。
医学生からするとケチをつけたいなら土俵に上がって欲しいと思ってしまいますね。