「アルビノ」は特異的に白く生まれた生物を指す言葉ですよね。でも「アルビノ狩り」ってなんですか?
「アルビノ狩り」における「狩り」の対象は人間なんだ。恐ろしいよね。今回はアルビノについて紹介するね。
アルビノ
アルビノ(albino)は、動物学においては、メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体である。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%8E
メラニンは皮膚の色を決める重要な因子です。
先天的なメラニンの欠乏により皮膚や体毛が白くなってしまった個体がアルビノというわけですね。
様々なアルビノ
エゾリスのアルビノ個体
スッポンのアルビノ個体
ハリネズミのアルビノ個体
真っ白で綺麗だなあ…
美しいよね。でも、自然界では真っ白だと目立ってしまうので、生存には不利なんだよ。
アルビノとして生まれる人間もいる
この方はモデルとしてご活躍されています。
アルビノは一般的に人口の2万人に1人が発症すると言われている遺伝子疾患です。そのため、日本の人口が1憶2600万人だとすると6300人ぐらいアルビノである方がいる計算となります。
アフリカ東部では少し割合が高く、3000人に1人の割合でアルビノが生まれるそうです。これはアフリカ東部でアルビノ狩りが年間100件ほども起こる理由となっています。
あまり普段目にしないかもしれませんが、アルビノとして生まれながらも精力的に活動している方は多くいらっしゃいます。
アルビノ狩り
アフリカ東部では、アルビノの人肉を材料とした薬を口にすることで「権力や健康、幸福」がもたらされると信じられています。
アルビノと性行為をするとエイズが治るという迷信も蔓延しています。
これは、アフリカでは「呪術」が古くから生活に欠かせないものとされていて、「呪術師」の言うことに多くの人が従うということが背景にあります。
「呪術師」が薬の材料としてアルビノが最高だというようなことを言うので、アルビノの体は高値で取引されてしまうのです。
英カーディアンの記事によると、完璧な状態での遺体は7万5000ドル(約800万円)の値が付く。これは平均年収の120倍に及ぶそうです。
平均年収の120倍もの値が付いてしまうので、アフリカ東部では、アルビノは常に危険と隣り合わせの生活を余儀なくされています。
アルビノ狩りにあった女性の話として「自分は生きたまま腕を切り落とされたが、命は失わずに済んだのでマシな方だった」というのがあります。これはアルビノ狩りの凄惨さを物語っていますよね。
凄惨なアルビノ狩りケース①
AFPが報じた記事によると、2017年アルビノの17歳の少年が殺害され、脳などが奪われた状態で発見されたそうです。
「犯人らは被害者の腕や脚から抜き取った骨や、髪の毛を奪った上、頭を割って脳を取り出していた」と報じられています。
凄惨なアルビノ狩りケース②
2011年には11歳のアルビノの少女が、友達と川に行く途中にアルビノハンターに狙われ、背中を撃ち抜かれた後に頭部を切断されて舌や性器をくりぬかれるという凄惨な事件が起きました。
まとめ
日本では考えられないですが、アフリカ東部では今でも起こっていることです。
呪術師が権力を持っているという社会的な状況がこのようなことを引き起こすのでしょう。
状況が改善されることを願うばかりです。